泉佐野市 Peachポイント ふるさと納税を実際に利用した体験レポート
2014年7月から大阪府泉佐野市で、ふるさと納税をすることにより関西空港を拠点とする航空会社・LCC(ローコストキャリア)の「ピーチアビエーション」で航空券購入に利用できるピーチポイントがもらえる特典が追加されました。今回2014年12月にピーチを利用する予定だったので、11月に実際に納税手続きをしてみたので、その体験レポートとピーチポイント受け取りまでの日数など、注意点などをまとめてみました。
ピーチの公式サイト「ふるさと納税」の案内から泉佐野市のページに飛びますが、さらに申し込みは「ふるさとチョイス」という民間サイトからできるようになっています。この「ふるさとチョイス」というサイトは全国のほとんどの自治体がふるさと納税の申し込み窓口として契約しているようです。
「ふるさとチョイス」からのふるさと納税は、1.納付書で金融機関に払込み、2.郵便局・ゆうちょ銀行での払込み、3.現金書留で郵送、4.クレジットカード決済(Yahoo!公金支払い)が選択可能ですが、ピーチ利用者にとって、現実的に考えて手数料無料のクレジットカード決済がほとんどだと思います。Yahoo!JapanのIDが必要ですがおそらく皆さん持っていると思います。
まず、この申し込みで重要な点ですが、「ピーチポイントの受け取り」は申し込み時に登録したメールアドレス宛に届くということです。サイトにも説明がありますが、受信拒否設定をしている人は必ずピーチが指定しているメールアドレスからの受信を可能にしておきましょう。スマホだとPCからのメールアドレスを拒否している人が多いので注意が必要です。ちなみにピーチの会員に登録したメールアドレスでなくてもOKです。
今回は試しに1万円分の寄付(ピーチポイント5,000円分)を申し込みました。決済画面で、注意書きがありますが「確定申告用の「領収証書」は○月○日まで発行されません。」といった記載が表示されます。これが、1月の日付になっていると今年の納税分で申告できないということになってしまいます。ですので、年末ぎりぎりの申し込みはここをしっかり確認する必要があります。このときの「申込日」から「領収証書の発行されない日付」の期間は、ちょうど3週間でした。クレジット決済の場合は12月の1週目くらいまでに申し込まないと同年の税金の控除には利用できず、翌年の処理になります。
後日、ポイントが発行された翌日には泉佐野市から郵送でお礼の手紙と確定申告用の「領収証書」が送られてきました。ですので、実際は11月中には「領収証書」が手に入っています。自治体の事務手続きによってはすぐに発行される場合もあるようです。ただ繁忙期などは遅くなる可能性もあり、念のために上記の表示を参考に考えたほうがよいと思います。
ピーチポイントの有効期限は、ポイント発行日から起算して181日目に失効するので約半年以内に利用しなくてはいけません。半年以内にピーチに乗る予定がない場合は予定がある程度把握できるまで待ったほうがいいかもしれません。ふるさと納税は複数回に分けてもOKですので、自身の控除額の範囲内で、年間数回に分けて申し込むという方法もあります。
ピーチポイントが利用できるのは、日本円建ての決済のみです。国内線または日本出発の国際線の運賃や各種手数料などの支払いには利用できますが、たとえば韓国ソウル発や香港発の片道航空券の場合は韓国ウォン建てや香港ドル建ての決済となりますので、利用できません。LCCのメリットとして片道でも安価で航空券を購入できるということがあり、周遊旅行などで最後の日本への帰国だけで利用するといった上級者もいると思いますが、こちらには利用できないので注意が必要です。日本発の国際線で往復を購入する場合はすべて円建てで購入できるので通常の海外旅行者には問題ないと思います。
旅行の予定が決まって、ふるさと納税のピーチポイントを利用しようと申し込みましたが、サイトに記載されていない部分で「ポイント受け取りまでの日数」がありました。泉佐野市のサイトには、「なお、ご寄附をいただいた後、贈呈まで時間(2~3週間程度)がかかることがあります。また、お礼品(特産品)によっては1ヶ月程度お待たせするものもあります。」と記載されていますが、メールで受け取れるポイントですから決済後すぐに受け取れると思っていると間違いです。まず、申し込み後何の確認メールも来ません。(Yahoo!公金支払いの完了メールは来ます)実際、何日後に受け取れるか?きちんと処理されているか?など明確でないので少し不安でした。
上の画面がピーチポイントの受け取りメール(HTML形式)です。受け取ったのが、約1週間後で休日を除くと4-5営業日でした。オンラインで申し込み、決済するサービスにしては遅い印象を受けたのと、せめてサイトや申し込み完了時に「受け取りまで約○営業日」といったメールを送るとかすれば親切だと思います。このあたり改善を期待したいところです。
今回、翌月に搭乗する予定でしたので早速ポイントを利用したのですが、ふるさと納税申し込み時の価格とポイント受け取り時の航空券の価格が2,200円ほど高くなってしまいました。1週間の間に空席の関係で値上げされてしまったのです。ふるさと納税の場合1万円の寄付でポイント5,000ポイント、実質負担は2,000円ですので、3,000円ほどお得なのですが、2,200円値上がりしたのでふるさと納税のポイントを待たずに、普通に購入した場合と800円くらいしか変わらないようになったので残念です。ふるさと納税のピーチポイントを利用する場合は、このタイムラグを考えて計画的に利用することをおすすめします。あとは、他の特産品の場合もそうですが、ご自身の納税額の「ふるさと納税控除限度額」をきちんと把握しておかないと、多く寄付しすぎると、結局普通の寄付控除の扱いになってしまうので、そのあたりはきちんと確認しておいてください。